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DROPLET 2024 開催に向けて

　2022年11月，株式会社オンチップバイオテクノロジーズ様主催のもと，DROPLET2022が開催されました。この度，その第２回目として，ワークショップ「DROPLET2024」を開催する運びとなり，オーガナイザーの任をお引き受けしました。第１回開催の時は，ドロップレット技術を利用した微生物の探索・スクリーニングに関する内容が中心だったとお聞きしております。私事ながら，学位論文のテーマが，ゲルドロップレット内部での微生物増殖の解析であったこと，また，マイクロ流路を用いたドロップレットの生成とその応用を，20年以上研究テーマにしていたこともあり，この分野の研究には強い関心を持って研究して参りました。
　ドロップレット技術は直径~100μm程度の小さな液滴（反応容器）を１本のマイクロチューブの中に多数（~100万個）用意して，並列的に多数の反応・培養を行う技術です。スクリーニングやシングル解析などにおいて汎用性が高く，その技術適応の広がりには大きな可能性があります。「DROPLET2024」では，微生物のみならず，無細胞反応，他の細胞への応用分野も加えて，これらの分野を代表される先生方にご講演頂く予定です。今回のワークショップも，多くの方々が気軽に参加し，かつ双方向性の議論が闊達にできるような場となり，新しい知見の交換と，それによる新たなアイデアを生み出す研究者同士の交流の機会となるよう願っております。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

関 実　千葉大学 名誉教授

【略歴】

2023年4月-現在	千葉大学, 大学院工学研究院（名誉教授）
2020年7月-現在	国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構,「カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発」事業, プロジェクト・リーダー
2007年1月-2023年3月	千葉大学, 大学院 工学研究院, 教授
2017年4月-2021年3月	千葉大学, 理事（研究・産学連携担当）
2014年4月-2021年3月	千葉大学, 副学長（研究担当）
2015年4月-2017年3月	千葉大学, 工学研究科／工学部, 工学研究科長／工学部長
2012年4月-2015年3月	日本学術振興会, 学術システム研究センター, 専門研究員
2012年4月-2015年3月	文部科学省, 科学官（研究振興局）
2003年4月-2006年12月	大阪府立大学, 大学院工学研究科 物質・化学系専攻, 教授
1996年4月-2003年3月	東京大学, 大学院工学系研究科 化学生命工学専攻, 助教授
1994年3月-1996年3月	東京大学, 大学院工学系研究科 化学生命工学専攻, 講師
1988年3月-1994年2月	東京大学, 大学院工学系研究科化学工学専攻, 助手
1984年4月-1988年2月	三菱化成工業株式会社（現：三菱ケミカル）, 総合研究所（横浜）, 研究員

【受賞】

2023年5月	学会賞, 化学マイクロナノシステム学会
2023年3月	学会賞（池田亀三郎記念賞）, バイオプロセス革新のための工学的研究, 化学工学会
2017年3月	審査員 表彰, 日本学術振興会
2012年3月	研究賞（内藤雅喜記念賞）,マイクロ流体システムにおける微量操作と分離法に関する研究, 化学工学会
2011年10月	YABEC Award, Asian Federation of Biotechnology
1997年9月	発酵と代謝研究奨励賞, バイオインダストリー協会

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